北欧チーク材と仕上げの色々

こんにちは。

チーク材は入手が少ないため、殆どが突板になります。

また、オールドチークのユーズドものも、人気が高いです。

やはり、黒っぽい縦(横)線がチークらしく格好いいですよね。

今回の話は、チーク材を題材に多くの材料にいえることを簡単に書きます。

家具の仕上げには多くの種類があり、素材の色合いも、かなり影響を受けるということは間違いないです。

また、木材自体にも薄く着色して、チークのナチュラルっぽいものや、ブラウンヴィンテージっぽいものとかがあります。また、サウンドのかけたにより色合いが変わることもあります。

同じ素材に関わらず、組み合わせを考えると、無限に微妙な色の差ではありますが、作ることが出来ると思います。

多い仕上げとしまいしては、ウレタン仕上げ、オイル仕上げ、ラッカー仕上げなどがあります。

また、それぞれに特徴があり、長所と欠点があります。

今の家具の多くは、ウレタン仕上げメインです。たぶん、長所が一番日本人好みなことが人気の理由なのだと思っています。

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下にある板はオイル塗装です。上は表記どおりウレタン塗装です。余り差がわからない程度になってしまいました・・

・ウレタン仕上げ

名前どおりポリウレタンでの塗装になりまして、樹脂ですので、塗膜が丈夫であることが特徴です。汚れや、摩擦に強く塗りを重ねることにより

より堅牢な塗膜を作ることが可能となります。(余り重ねると光って(テカテカする)しまうことが弱点です)最後の塗りでは、その弱点であるものを、艶消し(つや)という作業により殆ど無くすことも可能です。

また、最近の塗りの流行は艶を消してややマットに仕上げつつ薄く塗り天然木の良さを引き立たせるものが多いです。もちろん塗膜はその分弱くなり、ウレタン塗装の割には傷が付き易くなることもあります。

艶の出し方は、それぞれで、北欧系の家具でしたら艶消し70%くらいでナチュラル感を重視します。日本で昔あったケヤキの家具などは厚塗りで、かなり光るものが多かったです。

今は細かく10段階以上分けての艶消しをすることが可能です。また、ウレタンを塗りながらも木の導管や木目を感じることが出来るものが主流です。

弱点としましては、無垢の場合、削ることにより白く濁ることです。突板は当たり前ですが、削れません。

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・ラッカー仕上げ

現在もそういう仕上げは時々見かけますが、あまり、最近の北欧家具には用いられません。どちらかというと米国の家具のイメージもあり、欧州のものでありましてもクラシカルなものに多い塗装です。

特徴としましては、塗装が剥げ易いので、再塗装までの期間が短いことと、強い艶がでますので、少し安物っぽくなることもあります。(もちろん、必ずそうなる訳ではありません)

溶剤に溶けやすく塗りなおしも、やり易い塗装です。ウレタン塗装と同じ欠点で無垢の場合、削ることにより白く濁ることです。突板は当たり前ですが、削れません。

・オイル仕上げ

ご存知、無垢や一枚板で使われる塗装です。仕上がりはしっとりと木目もしっかり出易いことが特徴です。また、木目は殆ど全て感じることが出来ますので、もっともナチュラルテイストな仕上げと言えるでしょう。

ペーパーや目止めをしっかりとすることにより、より綺麗な見栄えになります。弱点としましては、乾きが遅いことと塗膜が殆ど無く傷が付きやすいことだと思います。しかし、一枚板や無垢に使われるので傷は、

それ程問題の無いものになります。無垢の場合は、綺麗に削る(ペーパーなど)ことにより傷は消えます。風合いは最高なのですが、手入れの面倒さから、最近は余程、木が好きな方以外には選ばれません。

その他、新しい仕上げも出来てはいるのですが、まだ、メジャーではないので、それは割愛させて頂きます。

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