ローテーブルの選び方

 ローテーブルもソファと並んで、リビングの主役となるインテリアと言えます。
ローテーブルの素材、色、形、サイズによって部屋のイメージは大きく変わります。
また、ローテーブルは床に近い、日本人の生活スタイルによく合っているインテリアでもあります。一昔前の日本の家庭では定番ともいえる家具の一つだったちゃぶ台の、スタイルやデザインが変化したものともいえるかもしれません。

そもそも、ちゃぶ台もローテーブルの種類の一つであり、多くの種類に細分化された脚の短いテーブルを一くくりにして、総称としてローテーブル(リビングテーブル)と呼んでいます。

リビングテーブル、コーヒーテーブル、ネストテーブル、こたつテーブル、センターテーブルやソファテーブル、サイドテーブル等、少なくとも広義においては同意語に近い存在です。

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元々、ローテーブルはフランスのコーヒーテーブルが起源であったとの説が強くあります。コーヒーはフランスのお金持ちが好むものであったこともあってか、派手な装飾が施されたものが多かったようです。
近年に近づくほど、シンプルでナチュラルなデザインが好まれる傾向が強くなり、最近では、北欧モダンテイストと呼ばれる機能的なフォルムや素材感がより支持されているように見受けられます。

実際の北欧では、ローテーブルは日本でいうところのソファーテーブルとして使われることが多いようです。

ヨーロッパはダイニングテーブルを食卓とすることが主流ですので、日本よりはやや表面積が少ないタイプが一般的でしょう。
日本の家庭の食卓は、ダイニングテーブルか座卓(ローテーブル)のどちらかという選択がまずあり、どちらのスタイルが食卓になるかは自分が育ってきた環境や生活スタイルが大きく影響するようです。

ダイニングにいる時間が長い方はダイニングチェアをソファチェアのようにされている場合も多く、ローテーブルをメインのテーブルにされている方は、
座椅子やラグ、クッションなどを用いてその空間を特別な場所として、居心地の良さを求める工夫がされます。

食卓として使用する場合、4人家族での使用なら通常105cm×75cm前後のローテーブルが適切なサイズになります。
部屋に余裕がある場合は120cm×80cmサイズがゆったりと食事が出来るサイズとなり、お勧めです。

105cmの横幅は、隣席の方との距離感が家族の距離感になると考えてもらうと分かりやすいかもしれません。(多くをローテーブルでこなす一人暮らし向きのサイズでもあるのです。)

殆ど家に来客が無く家族だけでの使用なら105cmを、逆に多くの方が頻繁に遊びにこられる事を想定するなら、人数にもよりますが135cm-150cmの横幅と、奥行きは85cm-90cm程度はほしいところです。

4人家族でややゆったりで120cm×80cm又は135cm×85cm程度が適切と考えます。
また、大きなお皿でお料理を出すスタイルのご家庭なら4-5人家族で135cmを目安にされるといいでしょう。
150cmだと4人では少し大きく、6人家族用のリビングテーブルのサイズに適しています。



ただ、家族構成や過ごし方等は第一に考えるべきではありますが、ダイニングテーブルや他の北欧系家具と同様、部屋のサイズを必ず考慮することも大切です。
6畳-8畳の部屋には120cm×80cm以下のサイズを、小さめの4.5畳程度の部屋で4人用の食卓を設置する場合は、90cmの正方形又は円形のローテーブルで他に何か付加価値のあるコタツ等を選ぶのが良いでしょう。日本の一般的な住宅事情では、出来る限り空間を有効的に使うことも大切であると考えます。


 ローテーブルで食卓というのは、北欧を含め欧米ではまず考えられませんので、床に座って食事をする文化のある国で発展したインテリアだと考察できます。床に座って食事をする姿は日本のアニメにも出てきますので、海外(特に西洋)では驚かれることもあるようです。

アジアの文化というのも正しくはなく、中国などでは椅子に座って食べるのが通例です。

床に座ることから畳の部屋に置くイメージが強いローテーブルですが、最近は北欧系のテイストやヨーロッパ調をイメージした脚や天板の
ローテーブルが多くありますので、特に床の素材にはこだわらなくてもいいと思います。

そしてローテーブルを選ぶ際に忘れてはいけないもうひとつの大切なことが高さです。ローテーブルの適切な高さは非常に難しいのですが、一般的には35cm前後とされています。

普段から座卓での生活に慣れている場合、買い替える時は以前に使っていたローテーブルの高さから2cm-3cm程度の高低差にしておくと、新しいテーブルを使用する時にも違和感が少なくて済むでしょう。

こたつテーブルの場合は天板が二重になっている事と、やはり寝そべってくつろげるように考えられていますので、ローテーブルよりは3-5cmは高くなっているのが通常の高さになります。
寝そべった時に腰を回せる高さが考慮されている為、通常のローテーブルよりは高く設定されているのです。


「下の図のようになって夏は下部分の継脚と呼ばれる3-5cm前後の部分を外し高さを変えられるようになっているこたつも多いです。」


こたつで北欧というのも不思議ですが、最近では北欧風デザインを取り入れたこたつテーブルも増えていて、人気が高いです。
職人さんの不足で、寒い時期になると生産が間に合っていない状態になることも多いようですね。

日本で出回っているテーブル類の多くは輸入品が多く、日本ではほぼ組み立てているだけなんてこともあります。
(組み立ては接着剤を使うこともありますので、国内で組み立てることで有害物質が含まれる可能性が少なくはなります)

価格で全てが決まるわけではないですが、テーブルのみの実売価格で4-6万位程度であればギリギリ、部品も含め、ある程度日本で作られたものである可能性の目安ではないでしょうか。

見分けることはできませんが、色々な形状を考えると想像が付くものも中にはあるでしょう。角度を変えて、色々な視点から家具を見ることでローテーブルを含めた家具全般の良し悪しも理解できることもあります。

テイストや形を決める

 

円形天板のローテーブルは四角い天板に比べると少し多い人数で囲むことが出来、、食事を大人数でしやすくできています。特に直径120cmともなると大人の男女なら6人程度座れますので非常に便利です。

普段は家族4人-5人程度でゆったりと使い、特別な来客時などには6人、頑張ればあと一人くらいいけることもあります。

円形のローテーブルでしたら出来れば折りたたみ式の脚になっているほうが、食卓テーブルにされていない限りは利便性が高く好ましいですが、テイストは和風のものが多くなります。北欧やヨーロピアンなデザイン性で、折りたたみ足というのは非常に珍しいです。

しかし、昨今は少しずつ、北欧系のデザイン性を持たせた円形ちゃぶ台風のインテリアも増えつつあります。

家に備え付けのテーブルがあるのも、とってもスマートでいいのですが、インテリアとして組み合わせなどを楽しむことや交換を考えた際には、かえって邪魔になってしまうこともありますのでお気を付けください。
餅は餅屋というように家具は家具屋といったほうが正しいのかも知れません。

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長方形の場合は部屋の角や壁面を利用することで有効的に場所を使えることもあります。特に、使用する人数が少ない場合は部屋の壁や窓辺など違和感なく設置できるような場所を考えるのもいいでしょう。
丸みのある楕円形などは角がない分スッキリとした印象で、圧迫感も低く使いやすい印象です。
あまりにも歪(いびつ)な形をしている場合は有効的に使えるスペースが少ないためオススメはできません。
使っているうちに使い勝手の良い使い方が分かってくるローテーブルも沢山あります。

ローテーブルやこたつテーブルを最終的に決める

使う頻度により変えるべきものです。滅多に使わず、ダイニングテーブルで食事をする人にとって、ずっと空間を奪うローテーブルは余り必要ではないでしょう。
しかし、来客時や何かがあり、家に急きょ人が来ることというのは不測の事態とまではいかなくても、あり得る話でしょう。

その場合に選ぶべきローテーブルは収納が出来るタイプ、即ち折りたたみとか折れ脚と呼ばれるタイプのローテーブルでやや小ぶりのも物が良いでしょう。

サイズとしましては105cm×75cm程度のもので困ることは少ないです。4人までは余裕で増えても大丈夫です。
テイストやデザインにこだわりたい場合は、妥協せず気に入ったテーブルと出会えるまで探したいものです。今は、色々なテイストでローテーブルもデザインされるようになりました。
食卓として使うローテーブルの場合120cm-160cmあれば家族4-5人でゆったり使えます。サイズが大きければ奥行きもそれに従って増えますので、鍋や手巻きずしなども楽しむことが出来るサイズといえるでしょう。

お部屋のスペースが最優先と考えるなら、105cmの幅があるテーブルでもコンパクトで奥行きが狭い分デザイン的にもシャープに見え、
良い場合もあります。

105サイズはオールインワンで使用する場合、一人暮らしで快適に過ごすための必須ローテーブルになることも少なくはありません。

また、一人暮らしであれば少し奇抜なテーブルを購入すると部屋が明るくなり、より自分らしく自由に暮らすイメージが付きやすい場合も多いです。

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機能性とデザイン性を大切にすることで自分らしいローテーブルを選べることになるでしょう。

北欧系に限らず色々なテイストのテーブルで自分自身の目も惹きましょう。

一人暮らしで使うローテーブル

一人暮らしで使うローテーブルの場合は、テーブル自体を収納できることも
大切なポイントとなるのではないでしょうか。

一人暮らしで使うローテーブルは2つに分かれると思います。

食卓兼、勉強や仕事のデスクとしてローテーブルを使うなら少し大きめの90cm正方形や105cm長方形で
使い勝手の良い、
あまり収納にこだわらなくても良いタイプを選ぶのもいいでしょう。

また、全く発想としましては逆なのですが、仕事や勉強に使うし一人なら軽く食事もするけど、ローテーブル中心に
部屋を考えていない場合はライトで購入しやすい価格で尚且つ、直ぐに収納できてしまうローテーブルを選ぶことで
間違いが減るでしょう。

ちょっとドリンク類を飲むだけとか友人が来た時だけに使うような方はローテーブルをいつも部屋に出しているのは
勿体ないと考えるのも当然です。

収納が容易にできること、軽くて小ぶりなサイズ感、そして出来ればちょっとお洒落なデザイン性。

ひとり暮らしのローテーブルに
求められる要素として、押さえておきたいところですね。

サイズ感的には幅90cm奥行き45cmもあれば、主に一人だけで使うことを考えた場合充分なワークスペースが生まれます。
ローテーブルの高さは家族単位で考えると33-35cm位が適切と言えますが、女性一人なら高さ32cm前後、男性一人なら34-35cmくらいあれば十分です。

これは一人で占有するスペースとしましては大きすぎる位のスペースになり、
突然のご来客時にコーヒーテーブル程度には十分になるものです。

一番難しい条件としまして、それであってスタイリッシュであるということ。
部屋の雰囲気を変えすぎず、でも飾り気や雰囲気もあるようなタイプを出来る事なら選びたいものです。

スタイリッシュなローテーブルって意外に少ないのでは。

ちょっと下の色も見えるような塗りがされている、


真逆のスタンスになることも良くあることで、両方を兼ねるという考え方は逆に中途半端になってしまうこともあります。
自分のスタンスをよく考えてからローテーブルを選ぶといいでしょう。