家具の寿命、使用年数

家具の寿命を決めるのは非常に難しいというのが本当のところです。

日本では家を購入するには何千万円もかける事が普通であるにも関わらず、その10%さえも家具にお金を使う人は少ないでしょう。北欧家具等も家と同じく、大体が木製品です。
箱物と呼ばれる家具や、頻繁に動かすことのない家具の耐久年数は長く、家と同じくらい持つ場合もあります。北欧系家具に限らず、家具には流行りや廃りがあります。
しかし、流行ごとに変えていく方も少ないと思います。
また、インテリアの流行は長い傾向にあります。

ただ、自動車でもそうですが、動くからといって同じ車に乗り続ける方は少ないでしょう。
高級品やレア品になれば、クラッシックカー等と同じく、時が経つことにより価値が増す場合もありますが、通常は型遅れの古いインテリアという位置づけになると思います。
時が経てば買い替えや、修理は当然のように起こり得る事です。

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頻繁に使う家具となりますと、やはり、脚物になるのでしょう。
脚物の中でも、チェアとソファは痛みが際立って早いです。チェアやソファは回転するものはより短くなるはずです。可動する箇所が多いほど早く痛む傾向にあります。

可動しないものを勧めている訳ではなく、実は可動する家具の方が、必然的に買い替えなどになることが多いので、時流に乗ったインテリアライフを過ごし易いとも言えます。
インテリアつまり、家の中の装飾は時流に乗らず、外で見せる衣服などは流行りに乗りやすい傾向にあることは、よく知られている事実でしょう。
良いコート1枚と良いTVボードの価格は、ほぼイコールにも関わらず、一部の方以外は壊れるまで、その家具を使い続ける傾向がある不思議な商品とも言えるでしょう。

カーテンの寿命の目安

インテリアの中でも寿命が短いと思われるのがカーテンだと思います。
実際、カーテンの買い替えのご経験があられる方も多いと思いますが、インテリアでありながら、いつも外からもみられてしまうものであると同時に日光をいつも浴びている商品だからです。
また、ファブリックものなので、露骨に流行り廃りがあり、長期間の使用は変色や衛生面(抗菌作用の低下)の不安までを招き、交換をしないと少し恥ずかしく思うこともあるでしょう。寿命としましては4-6年だと思います。
いつも丈夫で長持ちするカーテンがあるSHOPさんです。
少し高価なシャツ1枚程度の価格で5年程度持つのですからコスパは悪くないとも言えます。使えるというだけの意味ですと、10年でも使えるものです。
季節の変わり目事に代えられる夏用と冬用があれば、痛みも遅くなり、何よりも気分転換にもなります。
価格もお手頃なカーテンが増えていますので、特に小さなお子様のおられるご家庭では積極的に交換する事で清潔さを保つことができます。
お部屋の模様替えで気分転換を図るにもカーテンの交換サイクルを速めることも心の余裕を生むでしょう。
全部の部屋のカーテンを買い替えるよりは1階層ずつ買い替えるなどの工夫により、安価に清潔に保てるのでオススメです。



ソファの寿命の目安


使い方や製品の品質により寿命が大きく異なるのが、ソファーです。正直、寿命を書くのが難しいのですが、2年-10年とさせて頂きます。
特に1万円-2万円程度でソファベッドになっているタイプは、概ね壊れ易いです。ベッドとして利用される頻度が高い程、ソファの寿命が短くなると想像します。
使わずに劣化させてしまうより、使って傷む方がよいと私個人は思います。
もちろん頻繁に使っても痛み難いソファーが一番いいのでしょうけど、そういうソファは7-10万円級以上から、少しずつ増えてくる傾向にあると思います。
逆説になりますが、数百万円のソファと10万円位のやや高級なソファの寿命が同じということも有り得ます。

あとは製造国と製造方法、例えばポケットコイルのソファでありましたら、ポケットの密度、個数や生産国が大事になってきます。
ウレタンフォームでしたらウレタンの質やウレタンが何層になっているのかが重要になってきます。
潰れたウレタンフォームがふわっと柔らかく戻ることはありませんので、ヘタってしまえば、耐久年数を超えたと考えていいでしょう。
また、ウレタンとは樹脂のことですので、年々何もしなくても硬くなって行きますので、柔らかな時に使い込む方がある意味お得です。

しかし、中身を見れないことが辛いところです。
残念ながら家具は見えないところは手をが抜かれている事も多いので、同シリーズの家具(チェスト等)があれば、徹底的に背面や裏面や引き出し等をみてみるのも一つの手段かも知れません。
見るからに何も施されていない場合は、そのソファの中身もそのレベルの可能性が有り得ると考えて頂ければいいと思います。
ただ、インテリア、装飾という側面から考えた場合、余り使わずに形状だけ綺麗に残しても、そのデザインが既に時流からは遅れたものになることも考えられます。耐久年数を考えないとしたら、デザインや好み重視で安いソファーをドンドン買い換えていくのも、楽しいかも知れませんね。

ラグの寿命の目安

ラグはリビングで使う限りは長持ちする部類のインテリアファブリックです。流行り廃りもありますが、よいラグやカーペットですと10年程度は普通に持たせることが出来るものです。
毎日の掃除は当然ですが、大事なことは毎月1度は丁寧に掃除することです。
最低、3種類の掃除が必要となり、拭き掃除も含め、ブラッシングや太陽光での紫外線による掃除(除菌)が大切になります。
ただ、色の退行(変色)がありますので、外に干すときは必ず裏向けで太陽光に4時間程度当てて下さい。また、あまり掃除が得意でない方の場合は、ダニなどの温床作りになりますので、潔く1年毎に交換しましょう。
季節の変わり目にはラグを変えることで部屋のイメージや季節感を出すことも出来て便利なアイテムです。(冬前と夏前に買い替えるのこともあります。)

寿命が来たラグは出来る限り速やかに外に出してからハサミで裁断してポリエステルなら燃えないゴミ、ウールや綿なら燃えるゴミの日に出しましょう。
家の中で裁断すると見えないレベルのゴミが飛散しますので、それは避けましょう。
買い替えるのならマイクロファイバーで撥水加工のあるラグ
で安価なラグが魅力的です。
グリーンは木材の色を引き立たせますのでラグの中では使いやすくオススメです。
よく足に触れるので一番汚れやすいインテリアといっても過言ではないです。

夏前に購入するラグはちょっと薄めのラグがオススメです。春夏に買い替えるなら少し柄があり、明るい雰囲気のするラグがオススメです。

繊維の種類にも気を配り綿や麻が混じっているタイプは高級感があり、天然繊維ですので魅力的な色合いが出ますがその分ラグの寿命が短くなることもあります。



ダイニングテーブルの寿命

ダイニングテーブルの寿命は比較的長い方だと思います。しかしながら、デザインによりその寿命は大きく異なります。ダイニングテーブルの寿命の弱点の一つである脚のデザインや強度により、大きく異なる可能性があります。単純に細いから痛み易いだけでは無く材質なども関係してくることもあります。
デザイン的にあり得ないほど脚が細い場合は脚がしっかりしているかを確かめてから購入しましょう。

ダイニングの寿命を感じるのは前述の通り脚から来るものが多いです。脚がぐらつき始めると、天板の留め具なども痛みだし最後には直せない程に痛むこともあります。
デザイン重視で購入なされて6年以上お使い方は、修理よりは買い換えをお勧めします。
直す代金も高価な上、新しいデザインのダイニングテーブルの方が魅力的な事が多いからです。
通常の塗装であるウレタン加工なども既になくなっていて細かい傷だらけになっていることが多いでしょう。
ウレタン塗装の場合、3-5年に一度程度、塗装を再度して貰えるようにすればダイニングテーブルの天板の寿命は延びては新品の時のように戻ることもあります。
塗装がある時と無い時では反射が変わり木の色が変わります。(正確にはそのように目に映ります)

ダイニングにお客様を招かれる方は、少し早めの回転にはなりますが6-10年程度が良いのではないでしょうか。脚がぐらつくようでしたら、もう少し早く買い直すか、直ぐに修理に出されることをお勧めします。無垢のダイニングテーブルでも脚が痛むと天板にまで悪影響を及ぼしますのでお気をつけください。
ノーマルのダイニングテーブルで突き板の場合は脚が痛まなければ7-12年程度(濃い色ほど通常かなり傷が目立ってきます)、無垢でしたら、15年以上~25年くらい。
ヴィンテージ風にするかオイルフィニッシュならサンドペーパーで擦ることにより、新品のようになります。
むしろ風合いが出る事もありますので、そのままお使い頂いても問題ないと思います。
あとは天板が痛み過ぎないようにする事とメンテナンスに時間を掛けましょう。北欧家具で多いナチュラル色の方が汚れが目立ちにくいので、最初にダイニングをお考えの場合は、ナチュラル色(明るい色)もお勧めです。

ローテーブルの寿命の目安

ローテーブルも脚物の中では、長持ちする方の家具です。大体6-12年程度が買い換えの目安となると思います。
やや使用年数が短くなってしまうのが、こたつ付きのタイプだと思います。やはり弱点は脚になります。こたつとして使うときに気づかないうちに、こたつ布団を引っ張ってしまう経験をされているのですが、その時に脚が一番苦手な横揺れになり、通常のテーブルよりは遥かに早く痛むことが多いです。

もちろん、国産品でしっかりしたものですと、脚のみの交換や修理も出来ますが、海外製になると、それも、かなり難しいです。それまで、二役やってくれていたので仕方が無いとも言えます。

先ほども書きましたように、横揺れに弱いということはローテーブルでも食卓テーブルに使われている場合も同じく短くなります。
こたつテーブルで食事となりこたつ布団を引っ張るクセがある方は、上記年数よりもかなり短くなることもあります。2-4年で国産のこたつテーブルでも痛むこともありますので、注意をして下さい。脚が垂直に降りているものよりは斜めに振ってあるテーブルは痛み易いですが、そこに関しましては品質の差が大きいです。物理的に真っ直ぐよりは斜めに振ってあるほうが上からの過重には弱いです。


おしゃれなのは斜めに脚が振っているタイプですが、激安家具を購入するのでしたら、
長期を見込まず、一瞬の見た目に拘る事である意味そのローテーブルの寿命を全うさせることが出来るでしょう。

ローテーブルは相当な確率で価格に比例した作りになっているのが現状です。
特に買い替えずに長く使いたいと思う方ほど、やや高価になることも多いですが、あまり身体にも良くない接着剤や塗装が使われていないF☆☆☆☆のテーブルをオススメします。

TVボードの寿命の目安

箱物ですのでしっかりとしていて長持ちする可能性が高い商品です。作りが良いもので寿命は通常7-15年は持つと思います。レイアウトの変更や引越しなどでTVボードを痛めない限りは潰れる可能性は非常に低いです。上に少し重いものを置くというのが負担になる場合もありますので、出来る限り、適切なサイズのテレビ台を選びましょう。

テレビ台が大きすぎたり、空洞が大きいタイプのテレビ台は上にものを置かれるという性質上の問題により、たわみが出てくる場合もありますので、出来るだけ真上からの加重に強い構造のものが長く使用して頂けると思います。
たわみが出てるまま使い続ける事により、上に乗っている商品にリスクがでますので、大きくたわみが出ているようでしたら買い替えをお勧めします。当たり前ですが、TVボードにも流行り廃りはあります。
個性の強いものでレトロ感以外の古さが出てしまった場合は新たなものに交換するのが良いと思います。

構造的に簡単なものの方が寿命が長い場合もあります。引き戸や開閉部分、収納の金具は日本製以外はかなり傷みやすいので気を付けましょう。

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チェアの寿命の目安

家具の中でも最も稼働する場面が多く傷みやすく、耐久年数(チェアの寿命)にも差がでやすいものであるでしょう。
特にウレタンフォームを使ったタイプの座面がある椅子の寿命は長くて5-8年程度といっても過言ではありません。また、使う頻度や
使い方によっても寿命は大きく変わります。
子供の頃に椅子をゆらゆらさせていたような方はあまり長い寿命ではないでしょう。
座面のクッションの質にもよりますが、毎日数時間程度使う前提で10年程度、回転式であれば8年持てば十分寿命が長い家具だったと言えます。
座面はクッションやウレタンフォームのものよりも、オール木材の方が2倍程度長持ちする事が多いです。
脚のラインが細すぎないものを選ぶことも一つのコツになるでしょう。

椅子が傷む最大の理由は座り方にありますので、どの椅子であっても出来る限り椅子にダメージを与えすぎない座り方を心がけると椅子の寿命を延ばせます。
一客、数千円の椅子よりは数万円の椅子の方が、通常は長持ちします。
一年換算すればそこまで高くもなく、座り心地もよく余裕があるようでしたら少し良い椅子を購入する事をおススメします。

こたつの寿命

こたつは家具の中では珍しく電気製品の部類にも入るテーブルですが、いわゆるデザインコタツや家具調こたつなどが多く出回るようになり、10年前と今とではそのイメージはかなり変わったといえます。
多くの家具と同じように、こたつの寿命も使い方により大きな差が出ます。
購入後、一ヶ月や二ヶ月で脚がぐらつくような場合は、こたつの使い方を見直すことで寿命を大幅に伸ばせることもあります。
例えば、こたつ布団を引っ張ってこたつを揺らすことで、脚が徐々にダメージ負うことも多くあり大変勿体ない使い方ともいえるでしょう。

もちろん、価格が安いと傷みやすい傾向にありますが、国産コタツであっても、その様な使い方で無意識にこたつを揺らしてしまっている方は注意が必要です。
通常通りの使用であれば、6-10年程度は問題なく使えることが多いのがこたつです。

天板を長持ちさせるには、出来る限り、天板が濡れた状態で放置しない事が大切です。
水や飲み物などをこぼしたら、直ぐにふき取ることで天板の皮膜が保たれて長持ちしやすくなります。(特に天然木の天板)

ヒーターの故障を除き、脚のぐらつきやローテーブルとしての安定性を欠いた時点がこたつの寿命ともいえるでしょう。
一般的には「ヒーターの故障=こたつの寿命」と思われがちですが、ヒーターは案外安くで交換できる場合が多いのも特徴の一つです。

ヒーターの交換は通常は簡単にできますが、海外製やフラットヒーターの場合は注意して下さい。購入店舗に尋ねるのが間違いがないでしょう。
ヒーターの取り付けや取り外しは本当に簡単に出来るようになっていることも多いので、メーカーや販売店に聞いてから交換をしてみて下さい。

脚のぐらつき等は脚の交換や修理で直りますが、一度傷んだこたつだと、より短いスパンで次の傷みを感じる場合が多いようです。

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こたつの構造上の問題でなければ、あまり脚に負荷を掛けないなど使い方に少し気を遣う事でこたつの寿命を延ばすことが出来ます。