木材の特徴・木材の種類用語集



「インテリアや家具になる一般的な木材の名前や簡単な特徴」用語集

アカシア
akasia

・家具材として最近注目されている樹木であり成長が早いという利点がある。亜種は非常に多く700種以上、木材の雰囲気はウォールナットにも似ていて雑貨、家具、床材にも使用される。オーストラリアや中国、日本でも育つ低木である。
木目はウォルナットより荒々しく素材感は抜群だが好みは分かれるところである。
木目が荒い箇所もあれば殆ど木目が無いような箇所もあり、雑貨のみで家具には殆どならなかった。しかし、2015頃から徐々に家具に使われだし2016年-2017年はアカシア家具の年になる勢いでもある。固定観念に取らわらず、アカシア家具を入手したとすれば、アカシア家具の走りの時点で手に入れることが出来るとも言えるだろう。北欧インテリアファンには合わせやすい材料になるだろう。

ナラ材 (楢)
ナラ材
・日本では古くから家具に使われている木で非常に堅い。高級材であるため、無垢での家具への使用は少なくなっている。やや黄み掛かった明るい色。(導管が多く少し凸凹している)
日本では北海道くらいでしか生産されていない材料である。虎斑(トラフ)と呼ばれる斑点が特徴だが、オーク材にも似たような斑点がでるので木に精通していない限り判別に悩む。
海外ではオーク材と混同されていることもあるので注意が必要。木目に特徴的な斑点のようなものがあるので判別は容易。ホワイトオークに似ているので注意が必要。
北欧でも曲げ木をしやすくチェアにされることも多い。(オークも似ている)

2016年頃から現在まで家具で流行っている材料の一つである。

ナラ材の座卓
「フルレというナラの座卓」

タモ材
tamo01
・ここ10年程度人気の高い材料であり、天然木材の家具材の代表格ともいえる。しかし、2014年-15年頃より流通が減っており、価格が高騰の傾向にある材。
基本はナチュラルで明るい色。木目は基本素直でキレイに見える。余りにも素直な木目で面白味がないと思われることもあるが、基本、好まれる木材。
アッシュとの違いも節の少なさや真っ直ぐなラインの多さで見分けが付く。(アッシュ材の方が平行なラインが多い)部分や生産地にもよるが、あまり黒い部分なども無い木である。
チェストにもテーブルにもなるが木目が素直な分シンプルなテイストのインテリアや家具に使われやすい。
板目でも柾目でも使われ、板目では味わい深い木目がでることも。板目は稀に杢目が強く出ることもある。(アッシュ材の方が荒い)
柾目は落ち着いた雰囲気で整然としているのが特徴。

ウォールナット材
wn02
・非常に硬いのが特徴の材料である。また、家具での人気も高く高級材である。亜種もあるようなので注意が必要。ブラウン色に白太と呼ばれる白い部分があり、斑点状に出たりもする。
入手困難で値上がりの傾向にある。経年変化で白っぽくなるのも特徴のひとつ。表面がつるつるしていて触り心地もよい。テーブルやTVボードとあらゆる家具になる。世界三大銘木のひとつ。
一概には言えないが無垢のダイニングテーブル(W150)で10万円はするものが多い。(似た木に注意)

オーク材
oak01
・ナラ材の代用として使用される場合があるが、オーク材自体も高級材である。ウイスキーの樽にも使われていて古材も人気がある。弾力があり粘りのある木で私も個人的に好きな木材。色はナチュラル色でやや渋め。
無垢(ムク)でもやや手ごろな価格で使用されることがある。北米で採れる木でYOSEMITEの大木でも有名。北欧家具にもよく使われている。
日本で使用されているオーク材には数種類(3種類程度)ありホワイトオークとレッドオークが主流である。その他にも通称イエローオークと呼ばれるものもあるようだ。

アッシュ材
ash001
・タモの代用として主に無垢で使用される。チェアやテーブルの脚等にも使用される。今はアッシュは殆ど無垢であるが、資源が少なくなりスライスされて突板になってしまった材。
タモより目が粗く、やや節なども目立つ。アッシュをタモといって販売していることもあるので注意。
杢目のラインはタモ材よりもアッシュ材の方が並行で綺麗なラインを出すことが多く白っぽいのがアッシュ材の特徴。

メープル材
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・木目が少なく(緩やかで)綺麗な材料である。一時期は家具の中で一番人気だった材料。細かく黒い節が多数存在するのが嫌われることもある。触り心地は最高級の材。無垢では高級材で、現在でも人気が高い。
ハードメイプル材は非常に硬く床材やボーリングのレーンなどに使われることもある。

ブラックチェリー材
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・艶のある素材で家具向きの材。昔よりは高級材として扱われることが多い。赤褐色で導管にはやや濃い色が付く。
好みは分かれるがブラックチェリーが好きな人には色々な色に経年変化していくことも愛されている。ある程度まで色が濃くなると変化が緩くなるが、色が薄いうちに採られた木の変化はプライスカードを置いているだけで、そのあとが残る程の早さで変色する。

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パイン材
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・カントリー調の家具には欠かせない素材のひとつである。比較的安価で、無垢で使用されるのが通例。明るく白っぽい色も人気のひとつである。節が非常に強く出ることが多く、割れの原因にもなる。
ラフな素材としては家具に最適である。色の変化は激しく最終的にはブラウンに近い色になることもる。

アルダー材
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・家具用の木にしてはかなり柔らかい為、加工しやすい木である。白っぽい赤褐色で経年変化は少ない。無垢で使われることが多く比較的安価な材料である。カントリー調の家具に使われることもある。
亜種が多く潅木(かんぼく)であることでも有名である。節や木目が強いものも多く、濃い色を塗って目立たなくすることが多い。(ブラウンやダーク系の色)

桐材

・軽くて変形や反りが出にくい素材である。桐の箪笥などは超高級品といえる。また、湿気もあまり通さない性質もあり家具にも最適な素材の一つです。桐にも色々と種類があるのだが、国産の桐タンス等は少し格の違いを感じる一品。日本人と深い関わりのある木である。国産の桐材は少なく高価なものになります。(数十万レベルが多いです。)

チーク材
teak01
・家具では最も有名な木の一種。また、ウォルナットと同じく世界三大銘木のひとつ。独特の筋の入る木目は非常に綺麗で優雅なものが多い。強靭で耐久性にも優れていて害虫などにも強い。
油分が多く家具だけではなく、船舶などにも使われる。高級材のため、無垢では余り使用されず、スライスされた(突板)で使用されることが多い。
古材でも価値が高い。所々、濃く沈んだ色合いの箇所もある。

ラバーウッド材

・その名の通りゴムの木である。非常に柔らかく、よく見れば少し目の粗さが分かる。無垢でも使いやすい木のため、余り目立たない箇所に使用されることが多いようだ。近年では、その荒さをうまく利用したラバーウッドの無垢のテーブルなども見かけることがある。目が詰まっていない分軽く持ち運びには便利。テーブル向きだが少し柔らかいのが難点もある。

ビーチ材(ブナ材)
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・手触りがよく弾力性に富み家具の脚や無垢のテーブル等に良く使われる。虎斑と呼ばれる斑点が特徴的。堅い事が弱点でもあり加工はやや難しい。ピンク掛かった白色に近い色の材が多い。
反りやすい木の種類ではあるので、暖房器具の近くでの使用は避けた方がよい。和名は良く聞く名前ブナです。

バーチ材(カバ桜)
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・かなり密度が高く、粘りがあり、きめ細かいため、よく家具や雑貨になる木。色は肌色の明るい色で、ナチュラル色の代表格ともいえる。触り心地もよく水にも強いので床材としても使用される。
比較的反りも少ない木で木目や節も少ないため、好まれる木材である。色味はもう少し明るいものも出回っている。(天然木なので。)

マホガニー

・柔軟性のある木で家具材にも非常に向いている。こちらもチーク等と同じく世界三大銘木のひとつ。高級な材だけに無垢での使用が減っている木材。
特にホンジュラスのマホガニーはワシントン条約で輸入禁止になっている材料でもあるので、入手の難しい材である。色は褐色で経年変化で縞の杢目が目立ってくることが特徴。

ポプラ
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・非常に柔らかく加工がし易い木であることが特徴。そのため、おもちゃや雑貨にもなる木である。密度も低く、軽い材である。家具では脚など見え難い場所に使われることが多い。
お手ごろな価格の家具によく使われている。

花梨(カリン)
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・非常に堅く赤みを帯びていることが多い木である。昨今のカラーバリエーションが多いタイプの家具にも重宝されてはいるが、亜種や似た発色をする木が使われている事もあるので注意も必要。一時期カリンが持て囃されて総無垢のテーブルやタンスなどにもなった。磨くと光り、堅くて精度も高いので、仏壇にも使われる高級材である。

ホワイトオーク材
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・普通のオーク材同様、昔は樽にも使われていた。日本では馴染みの薄い木材であるが、色合い的にも北欧家具や北欧雑貨に非常に多く使われている。白っぽい色で、堅く丈夫な木なので建材やフローリングにもなる。杢目が家具にしては粗いのが弱点でもある。殆どの場合無垢で使用されている。ナラの代替材として注目されている。虫害には注意。

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パープルハート材
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あまり見かける木材ではないが、着色で無く紫色をしている珍しい木材。その材だけで出来ている家具は少ないが、テーブルやチェアに使われていることがある。色調のアクセント的な使用もされる。磨くと光る。筆者のテーブルにも使われている材である。堅く丈夫ではあるが経年変化で変色が起きる。キレイな紫の色から徐々に色を失ってきて最後には白っぽい色になる。4-5年程度では、然程変化はない。写真は4年程度経った色である。

トチ栃(栃の木)
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・超高級材で本物を見る機会があまりない材木。淡黄色である。多くの円形を描くような杢目がより良いものとされている。栃の実の響きでは有名ではあるが、家具ではそれ程見かけない。稀にダイニングテーブルされていたり、一枚板などでも販売されている。質にもよるがダイニングテーブルで50万円以上でみかけることもある。ただ、反りやすい。

モンキーポッド
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・日立製作所のCMでも有名な木。ご存知の通り、非常に大きな木になる木。写真でもわかるように、黒い縞模様が特徴。材木の耳に白太(しらた)のような部分が綺麗に入ることもある。日本ではローテーブルやダイニングテーブルになる。元々はアメリカ(ハワイ)等に生えていて、ハワイでは雑貨に使用されていることもある。一枚板のダイニングテーブルもそれなりにあるが、基本は専門店にあるようで一般的ではない。洋の要素が強い木目の材なのだが、カントリー調や和風な感じにされてしまうことが多い。作り手次第で大きくイメージが変えられる木材である。価格的にはウォールナットよりは安価ではあるが、やや高価な木材。水にも強くテーブル向き。

sugi01

元々、木造建築の建材メインだったが、近年は家具に使われることも多くなった。やや精度に問題はあるものの木目や節が味わい深い材料。ソープ仕上げという方法で元々あるピンク掛かった色が増すこともある。もちろん、赤味の無い箇所もあるので赤味を期待しすぎると失敗する材料。

カツラ

余り聞きなれない種類の木ですが、30mほどの大木になります。質がよいので加工がしやすく腐食も少ないのが特徴です。将棋盤に使われることもあるほど狂いが出にくい木材です。かなり減っていますが超高級材です。

ゼブラウッド
zebrawood001
・非常に個性的な木目を持ち西・南アフリカで育つ木材である。昔の日本ではあまり目立たない個所に使われていたが、近年、その個性が見直されてインテリアの表面材として使われることもある。非常に濃く強い木目であることが特徴であり、一度見たら直ぐに覚えてしまう程印象の強い材木である。ゼブラウッドとは呼ばずゼブラと呼ばれることもある。木目が縞々でシマウマのような柄であるからその名になったと思われる。かなり動く木なので反りや狂いがでやすい木でもある。基本、反ることも計算のうちなので一枚板で使用されることも多い。

紫壇
sidan001

・非常に密度が詰まっていて比重の重い木材の部類。磨くと光り家具では一般的ではないが部分的に使われることが多い木材である。仏壇に使われる程の銘木でもある。名前通り紫がかった茶色である。マメ科の高級材として名高い。
写真では赤みが強く出ているが、目で見る限りはそこまでの赤味を感じることは少ない。採光により赤に振れやすい傾向はある高級木材。

ケヤキ材(欅)
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・今でも好まれているが非常に高級な材料で、やや和風のテイストを持った家具に使われることが多い。非常に美しい木目が特徴で、チェスト、テーブル(一枚板が多い)、椅子や木製の高級間仕切りに使われる。フローリングにも使われており、品質の良いものは高額になる場合も多い。今は多くの人に知られている程メジャーな木では無いが、この木目に魅力を感じて木製品のデザイナーになる人もいる位に独特な木目でもある。超高級材であったが生産量も少なく古材や売れずに古くから残っている家具がメインになるのではないかと思われる。
四国や九州に多く分布していたが今はそれ程、太い木が少ない。一枚板のダイニングテーブルで30万から数百万円くらいまである木材。
もちろん、現在でも新しい商品にも使われていてシンプルな雰囲気で北欧テイストなデザインのものにも使われている。

黒檀(こくたん)材
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非常に目が詰まっている高級材。北欧テイストの家具に使われることは少なかったが、今は時々見かけるようになった。磨けば非常に光りチェストにも向いた材料。元々は和風の家具(唐木細工)などにも使われている事の多い材料である。木材を持てば分かりやすいが、ずっしりと木材とは思えないほどの重量感もある。高級材なのでワンポイント的な使用が多いが、稀に総無垢で使わている。

ヒノキ材

スギと同じくメインは建材に使われることも多い。しかし、家具としての需要も高く一時は高級材として、もてはやされた。柔らかく加工がしやすいためNCと呼ばれる木の形を形成する機械の刃を傷めるようなことは少ない。木の温かみを感じるような木目で板目になると複雑な木目が出てくることもある木材。家具としては無垢のテーブルなど。柔らかく加工しやすくインテリア小物になることも多い。

ニレ材(楡材)

古くから家具やインテリアに使われている材料である。概ね無垢で使われることも多かったが、近年は少し生産量が減っているがまだまだ使われる材料であろう。粘りのある木材で家具や雑貨、建材にも向いている。ナチュラルの色や木目があまりキレイではないこともあるため、ナチュラル色の家具には使われず、濃いブラウン色にされて家具の天板(北欧風チェストなどに使用が多い)などの材料とされている。

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ミンディ材

肌目はやや粗いが加工がしやすい木材。木目は良く出ていてやや個性的。杢目と木目の間がやや粗く手触りも少し感じることもある。加工がしやすいため、家具や雑貨など幅広い分野で使われている。防虫効果があるので、ハンガーラックなども使われています。ヨーロッパの高級家具に使われてきたこのミンディ材。

ミンディ材は防虫効果がある木材としても人気があり最近では家具によく使われています。磨き上げるのに時間がかかるため、形状は面白く魅力的な家具もある。柔らかい木のため、運送時の破損などが見受けられることもある。