セットじゃなくてもいいんです

こんばんは~

家具や雑貨を選ぶ時には、使用用途や使用人数、使用する場所といった必然的な要素の他に、必ず選ぶ人の拘りというものが介在します。

それは、そのアイテムの意匠や色であったり、素材であったり、産地であったりと人それぞれ様々であるもので、その中で何が一番重要であるかを客観的に決められるものではありません。

多くの家庭で使われる家具の中にダイニングテーブルというものがありますが、ネットショップでも実売店でも良く見かけるのが「ダイニングセット」という商品です。引っ越しをしたり、長年使ったテーブルや椅子が傷んだりといった理由でこの「ダイニングセット」を新たに購入されることがあると思うのですが、私は以前から、「なぜ、セットなの?」という疑問を持っています。

もちろん、テーブルと同じ素材に同じ塗装がなされたお揃いの椅子であることで調和が取れて安心ですし、テーブルと椅子を別々に選ぶことは手間がかかることではあります。けれど、その手間はインテリアや家具が大好きな人間にとっては、それ以上にとても楽しい作業だと私は思うのです。

ファッションにコーディネイトがあるように、インテリアにもコーディネートという概念がもちろんあります。それを仕事とするプロのインテリアコーディネーターも存在しますが、その作業自体は特定の人たちの特別な仕事でもなんでもなく、誰でもが自分の生活する空間を、自分にとって居心地のよいものに作り上げていくということではないかと私は考えています。

家族がそれぞれ、自分の好きな自分の為のチェアを選ぶことも、その作業の一つです。
例えば、フレームは天然木がいい人もいれば、スチールの素材感が好きな人もいるでしょうし、遊び心のあるカラフルなプラスティックに惹かれる人もいるでしょう。座面はウッドがいいのか、ファブリックがいいのかとか、背もたれは高いハイバックとか、ひじ掛けがある方が好きだとか。天然木なら、何の木がいいのか、どんな杢目でどんな色で、と椅子ひとつ選ぶだけでも選択肢はいくらでもあるのです。もちろん、テーブルとの相性を想像してみたりもするでしょう。

これを楽しまないなんて、なんてもったいない。

と、「ダイニングセット」という商品を見ると、ついつい思ってしまうのです。

もちろん、セットであることで得られる調和を好むという方、椅子が全部違うなんて落ち着かない、性格的に合わないという方もいらっしゃると思います。

こちらは、落ち着きある色合いとゆったりとした曲線のフォルムが、大人のチェアという感じがします。ちょっとアンティーク調のデザインもステキですね。

「北欧」っていう言葉にしても、多くの意味を内包していて、自分にとって北欧ってどんなものか考えてみたりします。「北欧」だから好きなのか、たまたまいいなと思ったものが北欧を感じさせるのか。

ただ、いずれにせよ新しい家具を選ぶって楽しい事だし、単純に、楽しい機会はたくさんあった方がいいなと思うのです。

 






 

オススメ  ガラス製の北欧インテリアの家具