北欧インテリアの流行りはいつまでなの!!?

街でも良く見かけるようになった「北欧」という文字を目にしても、違和感が減りつつある今日この頃ですが。

実のところ、いわゆる北欧インテリアブームというのは6-8年程前に既に成熟しきっていて、今は、北欧インテリアだからというだけで売れるという時代ではなくなったと感じます。

そもそも、そんな単純な理由でモノを買うという衝動に走ること自体が少ないだろうとも思います。

日本でインテリアが一般的に意識され出したのは大阪万博(1970年)の頃からで、多くの一般家庭に一部のインテリアが入りはじめたのもその頃からではないかと思われます。

もちろんそれ以前から、日本には欄間や柱や手すりなどを彫刻などで飾る装飾がありましたし、西洋の建築技法が入ってくることで、窓や扉、外壁などもその素材や形など多様なものとなって行った経緯がありますが、それは決して一般的なものではありませんでした。

インテリアに「テイスト」や「系統」という概念が用いられ、更にそれが当たり前のように多くの家庭で実現されるようになったのは、日本では実はそれ程昔のことではありません。

一般家庭に置いて個人個人が、それぞれの感性や好みによって住空間を飾るようになってから、まだ40年余りといったところではないでしょうか。

その間のインテリアの流行は、ミッドセンチュリー系のインテリアから始まり、近年ではモダン系、ナチュラル系、北欧系、アメリカ雑貨系、クラフト系(100均などの組み合わせインテリア)とアイアン家具という流れがあるように感じます。

ミッドセンチュリー系も根強いですが、やはり北欧系はシンプルが故に他のインテリアと非常に合わせやすい特徴があり、一つのインテリアのジャンルとして確実に日本に根付いたように思います。

マリメッコやイッタラといった代表的な食器メーカーが牽引しながら、北欧テイストというものにはしっかりとした歴史もあり、ウェグナーやアアルトのような巨匠と呼ばれるデザイナーも多く

日本でもインテリアの修行や勉強となれば、最終的には北欧を目指すことが多いようです。

北欧家具だからといって全ての北欧家具を買う人がいないように、北欧インテリアもそういった側面があるというだけのことです。

最近、北欧テイストが好きになったという人が多く見られるのも事実です。インテリアは非常に長いスパンで商品化されるものが多く、流行の移り変わりのスパンもまた、長くなるのが通例です。



北欧テイストの次の流行りが来たとしても、それに歴史がなければ一過性のブームで終わるでしょう。

人が物を購入するのは、そのデザインが好きであったり、何かしらの魅力を商品から感じるから購入するのです。

時代や時流により自分の好みも変わりますが、自分にとって今、魅力の無いジュースを選ばないように、欲しくなる何かがあるものを購入する事が普通の行動でしょう。


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